2022年7月25日

ひろこ
ひろこ
あなたの食の専属パートナー ひろこ です。
先月から、お腹の調子がイマイチです。小さなころからストレスがお腹にでる質。ガス詰まりで終われば、まだ良いのですが、便の形状が変わってくると”やばいな”と思います。
今回は、私の健康状態の指標の一つでもある便について見ていきたいと思います。便を見ることによって腸管の状態や働きを知ることが出来るんですよ。

はじめに

毎日違うものを食べているに、見た目は同じような便や尿が出てくるのって、不思議に思いませんか?
また、便秘気味のヒトがいたり、下痢気味のヒトがいたりもします。
便の量、硬さ、太さ、におい、色、混入物などを観察することで、胃腸における消化と吸収のはたらきを見ることができる代物なのです。

便の成分

便は食べ物の残りかすと考えられがちですが、便に含まれている成分の中で最も割合の多いものは水分です。
ヒトのからだは、尿や汗としても水分が排出されますが、便としてもたくさん排出されています。
水は生物が生きていくうえで極めて重要な物質ですが、能動的に便を排出する際にも必要にります。

健康なヒトの便は、およそ75%が水分で、残る25%のうちのおよそ1/3が食べ物の残りかす、1/3が腸壁細胞、1/3が腸内細菌です。
つまり、便には食べものの残りかすよりも、それ以外のものの方がたくさん含まれているのです。

健康なヒトの便のおよそ75%が水分といわれていますが、実際には50%~90%以上までを変動すると言われています。
水分量50%はかなりの便秘状態、また90%はひどい下痢ということになります。
便に含まれる水分は大腸内で吸収されるので、大腸にとどまる時間が長くなるほど水分が少なくなり固くなります。

ブリストル便形状スケール

1997年にイギリスのブリストル大学のヒートン博士によって提唱されたものです。
ヒトの便に関し、硬い状態から軟らかい状態までをその特徴に基づいて7種類に分けた、いわば便の分類法です。
歴史は浅いですが、下痢や便秘の診断基準の一部として使用されることがあります。

 

便が出来るまでの時間

口から入った食べ物が消化管を通って肛門から排泄されるまでに、男女合わせた成人の平均でおよそ60時間程度と言われています。
つまり、食べてから、便として排出されるまでに2日以上はかかるのです。

排便までの時間は飲食する物にも左右されることが分っています。
イギリス人の女性では排便までの時間が平均73時間だったのに対し、ウガンダの女性では平均12~18時間だったという結果があります。
また、アルコールを1日20g以下しか飲まない男性の場合は、排便までの時間が54時間程度ですが、1日40g以上の飲む男性の場合は49時間と有意に短くなるこが分かっています。

便の量

通常、成人で1日100~250g程度の排便があります。

便は水分、食べ物の残りかす、腸壁細胞、腸内細菌からなります。
小腸の細胞の寿命は1日半、大腸の細胞の寿命は10日と短いです。
また、腸内細菌は平均して4~5日間、腸内にとどまった後、便として排出されます。
腸壁細胞と腸内細菌のこれらのサイクルは変わらないので、便量に影響を及ぼしません。
よって、便量は、食事量に左右されることになります。
しかし、ただ食事量を増やせば便量も増えるという単純なものではありません。
野菜や海藻など、いわゆる食物繊維を多く含む食事を摂ることで便量を増やせます。
また、食物繊維の摂取の総量よりも、主食からの食物繊維の摂取量が便量に関係が強いと言われています。
1970年代の研究では、ウガンダ人の1日の便量は平均470gであったのに対し、イギリス人は104gであったそうです。
ウガンダ料理の特徴は、「主食を数種類で、おかずは一種類」が普通なようです。
それに対してイギリスは、おかずの合間にパンをつまむなど、おかずがメインの形態をとることが多いそうです。
おかずがメインとなると、肉や魚の摂取量が増え、食物繊維の摂取量が少ないことが推察できます。

ひろこ
ひろこ
便の水分以外の成分に、腸壁細胞と腸内細菌もあります。これは、定期的に排出されるものです。よって、断食していても排便はあるのです!!
私も以前、大腸炎になり、点滴生活を3週間ほど送りましたが、水様便が出続けていました😅

 

ひろこ
ひろこ
第二次世界大戦後、日本人は欧米人よりも大量の糞をすることに関して
「バター、スープ、パン、フライなどを食べていると、米食をして芋や大根や野菜を食っているよりは、少量で栄養が取れる。消化されないものを沢山食わないから、みんな血と肉になる。日本の食べ物は、繊維質が多いから、糞の量も多く、胃腸も害される。智のある人間は、1日生存できるだけのカロリーが取れるだけしか食べない。糞小便を少なくする工夫がひつようだ」との見解が示されました。
当時、多くの日本人もこれを合理的な考えと受け入れ、欧米風の食事が普及した一因と言われています。
しかし、無駄なものだと思われた食物繊維は、今となっては、健全な腸内細菌叢を維持する上でとても重要と言われています。
今の常識は、未来では非常識になっている可能性はありますので、アップデートが必要ですね。

 

【参考文献】
『ウンチ学博士のうんちく』 長谷川政美著 海鳴社
『糞尿と生活文化』 李家正文著 泰流社
『大便通:知っているようで知らない大腸・便・腸内細菌』 辨野義己著 幻冬舎