2022年5月13日

ひろこ
ひろこ
あなたの食の専属パートナー ひろこ です。
今回のテーマは、食品表示です!! 以前から、このテーマを取り上げたかったのですが、正直、かなり複数で、Blogでかける量ではありません。食品の種類は様々で、それらの特性に合わせていくと、複雑になって当然ですよね。
そこで、どこを掻い摘んでお伝えしたいのかを考えた結果、栄養成分表示を中心にお伝えすることにしました。栄養成分表示が活用できる様になれば、健康管理もしやすくなりますよ!!

食品表示法の概要

日本で消費者に販売される全ての食品に、食品表示が義務付けられています。
2015年に食品表示法が制定され、食品の表示に関する規定を統合し、包括的かつ一元的に消費者庁が管轄することとなりました。
2017年に改正があり、現在に至っています。

ひろこ
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私が管理栄養士の資格を取った時は、食品表示のルールは食品衛生法、JAS法、健康増進法と別々の法律で規定されていました。
国家試験では、賞味期限は食品衛生法とJAS法に記載がある、内容量はJAS法など、覚えるのが大変だった記憶があります。
また、食品偽装などがあると、改正がすぐされる印象です😅

食品表示法における食品の区分

食品表示法において、食品は大きく、
 ★ 生鮮食品
 ★ 加工食品
 ★ 添加物
の3つに区分され、それぞれに表示基準が定められています。

生鮮食品と加工食品の違いは、少し面白いです(見方によってはフクザツにさせています😅)。
例えば、最近よく見かけるカットサラダ。
単品の野菜だけだと「生鮮食品」、複数の野菜が入っていると「加工食品」になります。

そして、生鮮食品、加工食品は下表のように更に細分化され、それぞれに表示のルールが決められています。
(ここでは、それぞれの表示を説明しきれませんので、興味のある方は東京都福祉保健局の『食品表示法 食品表示基準手引編』をご覧下さい。)

ひろこ
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ここで、酒類の表示について。
酒類は、飲料の1つでもあるので、加工食品として区分されていそうですよね。しかし、酒類は、「酒税法」および「酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律」で表示項目を定めているのです!!そう、そもそも、使用する法律が全く別なのです。一般消費者にはややこしい…
調味料売場で「本みりん」の表示をみて、他の加工食品と記載情報が異なっていても、致し方ないのです。

一般用加工食品の食品表示

義務表示は、一般消費者や使用者が読みやすく理解しやすいような日本語で、容器包装を開かないでも容易に見ることができるように、容器包装の見やすい箇所に記載する必要があります。
そして、義務表示は、一括表示の項目と栄養成分表示の項目があります。

ここで、菓子パンを例に見てみましょう。

黄色で囲んでいる個所は義務表示箇所です。
それ以外は、メーカー側がアピールしているだけの箇所です。

一括表示に記載しなければならない項目は、法律に定められており、
 ★名称
 ★原材料名
 ★添加物
 ★原料原産地名
 ★内容量
 ★固形量
 ★内容総量
 ★消費期限
 ★保存の方法
 ★原産国名及び食品関連事業者
の表示が必要に応じてされます。
今回の菓子パンでは、固形量、内容総量は記載する必要がないので記載されていません。
例えば、液体と個体の混ざった缶詰などでは固形量、内容総量の記載をする必要があります。

次に、栄養成分表示に記載しなければならない項目は、法律に定められており、
 ★熱量(エネルギー)
 ★たんぱく質
 ★脂質
 ★炭水化物
 ★食塩相当量
の順番で全てが表示されます。

ひろこ
ひろこ
例えば、惣菜のコロッケを買うとします。
まったく同じコロッケであっても、パックなどの容器包装に入れて販売するか、パックに入れず対面で販売するかで、食品表示は異なります!!
パック販売は加工食品とみなされ、食品表示が求められます。
しかし、対面販売すれば、食品表示をしなくてもよくなります。
このように、全く同じ商品でも販売の仕方で表示義務となる項目が変わってしまいます。フクザツです😅

栄養成分表示

栄養成分表示は、記載項目、記載順序が法律で決められています。

前々回のBlogで書いた食品成分表は、食材ベースの話でした。
基本、大半の食材は生鮮品にあたるので、栄養成分表示をしなくてもいいので、食品成分表で調べざる負えません。
反対に、食品成分表に記載のある加工食品は代表的な食品を選定して掲載しています。
例えば、肉まんをみてみましょう。
メーカーによって、皮と具材の比率、具材の中身などが違ってきて当然ですよね。
よって、食品成分表の「肉まん」の数値を参考にするよりも、食べようと思っている「肉まんの」栄養成分表示を見た方が良いですよね。
このような面からも、それぞれの加工品に、それぞれの栄養成分表示がされている意味があるのです。

活用方法

栄養バランスが整った食事をしたいと思った時に、この栄養成分表示は大活躍をします。
栄養バランスを評価する方法の一つに、PFC比といった考え方があります。
このPFC比は、日本人の食事摂取基準にも記載があり、私たち管理栄養士は食事を評価する時にからなず使用する指標でもあります。
例えば、コンビニで栄養バランスの整った食事を揃えたいなと思ったら、この栄養成分表示を活用したら良いのです!!

この他にも、塩分摂取量が気になる場合は、「食塩相当量」を参考にすることもできますね。

まとめ

買い物をするときに、ジャケ買いをしてしまったことは在りませんか?
消費者に伝えたい宣伝や特徴は、見やすく、訴求効果絶大なポジショニングをしています。
パッケージ写真で美味しさをアピールすることも大事ですが、写真だけでは本質はわかりませんよね。
そんな時に活用できるのが、栄養成分表示です。
全体のデザインの中で、食品表示は埋もれてしまいがちです。
ですが、そこが大事なのです。
そこには、その食品の大切な情報が並び、選ぶ目安となる品質に関する様々な情報や、健康な食生活をおくるために不可欠な栄養情報が書かれているのです。

表面に大きく書いてあるキャッチコピーに目が行きがちですが、まずは、義務表示をチェックしてみましょう!!
食品表示から、食べ物に興味を持っていただける人が増えたら嬉しい限りです。

ひろこ
ひろこ
今回は食品表示の基本部分をザっと説明しました。
この食品表示、以前、商品開発をやっていた私でさえも、ややこしいです😅 ですが、その加工品がどのような材料で作られているか、ある程度は把握ができるので、宝箱的存在でもあります。買い物中に気になる商品があったら、迷わず食品表示をガン見しています😆それくらい、中毒性があります🤣
今回は、栄養成分表示の基本の基本を説明しましたが、推奨表示や任意表示等があったり、表示の数字にゆとりが認めてられていたりと、へぇ~っと思えることが、まだまだあります。この他にも、「カロリーゼロ」「糖類ゼロと糖質ゼロの違い」「保存料ゼロ」など食品表示のことで触れたいことが沢山あります。
これらは個別にまたの機会にまわしたいと思います。

【参考文献】
『新しい食品表示がわかる本』 女子栄養大学出版部 森田満樹 著
加工食品品質表示基準
食品表示法等