2022年5月8日

ひろこ
ひろこ
あなたの食の専属パートナー ひろこ です。
食品にどのような栄養成分が入っているか調べたい時に、何を利用しますか?
容器包装に入れられた一般用加工食品は、食品表示基準に基づき、栄養成分の量及び熱量の表示(栄養成分表示)が義務付けられているので、栄養成分表示を見ればある程度は分かります。
一方、生鮮食品には表示は義務付けられていませんので、『日本食品標準成分表』で調べれば分かります。
今回は、この「日本食品標準成分表」について見ていきましょう。
(『日本食品標準成分表』は、『食品成分表』と短縮されて呼ばれることが多いので、以下、短縮名で書かせていただきます。)

食品成分表の歴史など

日本において、食品の成分を示したのは、佐伯矩氏と言われています。
1931年に1,045個の食品の成分を『日本食品成分総覧』で示したことが、はじめとされています。
そして、国としては、1950年に『日本食品標準成分表』として公表し、その後、改訂を繰り返し、現在は『日本食品標準成分表2020年版(八訂)』が最新となっています。

現在の『日本食品標準成分表』は、文部科学省科学技術・学術審議会資源調査分科会が調査して公表しています。
国民が日常摂取する食品の成分を明らかにすることは、国民の健康の維持、増進を図る上で極めて重要です。
また、食料の安定供給を確保するための計画を策定する基礎としても必要不可欠である。
食品成分表は、学校給食学校給食、病院給食等の給食管理、栄養成分表示を行う食品事業者はもちろん、一般家庭における日常生活面においても広く利用されています。
このように食品成分表は、国民が日常摂取する食品の成分に関する基礎データとして、関係各方面での幅広い利用に供することを目的としています。

ひろこ
ひろこ
世界196か国ありますが、食品成分表に準ずるものがある国は100数か国に限られています。
命に直結する食品の成分を知ることは重要なことですが、そこに費用をかけられない国もあることを認識することはSDGsの視点からも大切なことですね。

 

食品成分表とは?

食品成分表は、食品の成分に関する基礎データを提供することを目的にしたものです。
書籍はもちろんのこと、国がデータベースを提供しています。
そして、私たち管理栄養士が栄養価計算をする際も、食品成分表を利用します!

食品成分表(八訂増補)の収載食品数は、2,478食品にも及びます。
それら食品は、18の食品群に大別されます。

野菜などの原材料的食品は、「生」、「乾」など未調理食品を収載食品の基本とします。
そして、食べる時に調理が必要な食品の一部については、「ゆで」、「焼き」、「ぬかみそ漬」等の基本的な調理食品も収載されます。

加工食品は、製造会社により、原材料の配合割合、加工方法により成分値に幅がみられます。
生産や消費の動向を考慮し、可能な限り代表的な食品を選定しているそうです。

食品はどれ一つをとっても、全く同じものは在りません。
よって、食品成分表では、国内において年間を通じて普通に摂取する場合の全国的な代表値を表すという、標準成分値の概念に基づき求めた値が記載されています。
生産技術や流通などの変化に伴って食品の成分量が変化してきたと考えられるときは、新たに分析しなおします。

掲載されているデーターは、可食部(食べられる部分)100gあたりの栄養成分が示されています。
カロリー、水分、たんぱく質、脂質、炭水化物、灰分、ミネラル、ビタミン、食物繊維などが示されています。

ついでの豆知識

「野菜を1日350g摂りましょう」という、よく見かけるフレーズ。この野菜に、じゃが芋や椎茸は入ると思いますか?
答えは、じゃが芋や椎茸は野菜に含まれません。
「野菜を1日350g摂りましょう」の「野菜」は、食品成分表で食品を18の群に分けたときの『6 野菜類』の中に記載されている食品のみが該当します!!
よって、じゃがいもは「2 いも及びでん粉類」、シイタケは「8 きのこ類」になるのです。
ファーストフードでフライドポテトを食べて、野菜を食べているつもりになってはダメなのです。

ひろこ
ひろこ
今回は、皆様があまり手に取ることが無さそうな食品成分表のことを書いてみました。
私が食品成分表をはじめて購入したのは、マラソンをはじめて2年目の頃です。カーボローディングを徹底的にやりたくなって、糖質の少ない食品を選べぶために購入しました。
豆類は、たんぱく源と思われがちですが、たんぱく質が多いのは大豆くらいで、小豆やひよこ豆は炭水化物が多いだけだって学べたり。私の愛読書でもあります。
次回は、使いこなせると何かと役立つ、加工食品に記載されている栄養成分表示について書きたいと思います。

【参考文献】
日本食品標準成分表2020年版(八訂)
国際連合食糧農業機関 HP