2022年4月16日
(改定)2022年4月19日

ひろこ
ひろこ
あなたの食の専属パートナー ひろこ です。
前回は、食事で身体に必要な栄養成分をとることが大切であることを書きました。目の前の食品にどの様な栄養成分が入っているか分からないと、選びようがありませんね。今回は、身体に必要な栄養成分を選ぶときに使えるツールの紹介をします。

何を食べるか決められない⁈

ヒトは生命活動に必要な数十種類の栄養成分を、過不足なく摂取しなければなりません。
どのような食事がいい食事なのかを考えるときに参考に何を参考にしますか?
最近は、ネットで検索すれば必要以上の情報があるので、どの記事を参考にするか迷いますよね。
記事を選ぶ段階でバイアスがかかってしまうので、中立な立場で発信しているものを選ぶことをお薦めします。
官公庁も食事選びの指標を公表しており、大きく分けて3つあります。
それぞれを見ていきましょう。

ひろこ
ひろこ
バイアスがかかってしまうのは、自分の欲しい情報が書いてあるページを無意識に選んでしまうからです。
自分にとって都合の悪い情報も知っていた方が、最終的にハッピーなんてこともあります。

官公庁のHPも探せば、行きつきますが、皆さんが検索すると、まず引っかからないと思いますので、紹介します。

食生活指針

1つめは、食生活指針です。
恐らく、「見たことないな」と思った方が多いと思います。
最新版は、厚生労働省と農林水産省と文部省が共同で策定しています。
これはスローガン的要素がつよく、「こういう意識を持ってやっていけばいい」ということはわかりやすい反面、具体的に何をどのぐらい食べればいのかはわかりません

ちなみに、一番最初の食生活指針は戦後すぐの1945年に策定され、食糧難をいかに乗り切るかに焦点があてられています。
1985年に『健康づくりのための食生活指針』として改定されました。飢餓問題は解決し、成人病(現在の生活習慣病)の増加がみられるようになり、健康状態の維持に焦点をあてたものとなっています。
その後、2000年に厚生労働省と農林水産省と文部省が共同で『食生活指針』を策定し、2016年に改定し現在に至っています。

日本人の食事摂取基準

2つめは、栄養成分をどうとるかといった視点の『日本人の食事摂取基準』です。
これは、厚生労働省が策定し、栄養士や管理栄養士が参考とするような専門書の類です。
1970年に『日本人の栄養所要量』として公表され、以後、改定が繰り返されています。
2004年に『日本人の食事摂取基準』となり、以降、5年おきに見直されており、最新版は2020年版となります。

フードガイド系

3つめは、栄養素をベースとし、どういう食品をとるかといった視点のフードガイドです。
この、フードガイドは上の2つに比べ見かける機会が多いと思いますが、様々なものが出回っており、混乱状態です。
官公庁が示しているフードガイドだけでも、『三色食品群』『六つの基礎食品群』『食事バランスガイド』の3つがあります。
それに加え、民間が独自のフードガイドを示している様相です。

❖三色食品群

『三色食品群』は、栄養素の働きから、3つの食品グループに分けたもので、近年で一番古いフードガイドです。
小学校低学年で、食事を三色に色分けするといった課題に取り組むことが多いくらい、食材がわかれば分類できるといった一番お手軽のパターンです。

ひろこ
ひろこ
この三色食品群は、日本独自のツールですが、「三色食品群と言えば、これ!!」と確定できるものは有りません😅
1952年、広島県衛生部の岡田正美氏が『栄養三色』として発案・提唱したものが、厚生労働省に評価を得て広がっていったそうです。
しかし、厚生労働省のHP上では三色食品群という表記は見当たらず、義務教育を管轄している文部科学省のHP上でも三色食品群という表記は見当たりませんが、なぜか図解(上図)はあります。
唯一、農林水産省のHPには三色食品群の表記がちらっとありますが、詳しい説明まではありません。
一番、簡単そうで、実はカオスです😅

❖六つの基礎食品群

六つの基礎食品群』は、『三色食品群』を食品に含まれる主な栄養素別にさらに細かくグループ分けしたものです。
1958年に厚生省が『六つの基礎食品』を提唱、1981年に改定し現在にいたっています。

三色食品群 と 六つの基礎食品群 では、々の食事の中でまんべんなく、それぞれの群を食べるようにとだけ示されています。

ひろこ
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1981年以降、栄養学の分野も進歩しているので、緑黄色野菜をカロチンの供給源として示されていること等には古さを感じてしまいます。
しかし、五大栄養素を分からなくても、食品を群分けし、偏った食事にならないようにするには一役買っています。

三色食品群 と 六つの基礎食品群 の表記方法は決められていないので、見やすくするとこんな感じになります。

❖食事バランスガイド


食事バランスガイドは、一日に「何を」「どれだけ」食べれば、偏りのない食事になるのかを、コマの形と料理のイラストで表現したものです。
『三色食品群』『六つの基礎食品群』との大きな違いは、①食品ベースではなく、料理の組み合わせで示していること、②一日の適量を示していることにあります。

まとめ

上で紹介したもの以外にも、昔から言われている一汁三菜(主食・主菜・副菜を揃える)、女子栄養大学の創設者香川綾氏が考案した四群点数法(どういう食品をどのくらいとるか)がフードガイドとしては有名どころでしょうか。
どのツールを使用にするにしろ、ある程度、覚えることは必要になります。
また、カロリーメイトやカップラーメンなどの加工食品はどのように分類するかの記載がないので、それらを利用する方には使い勝手が悪いかもしれません。
いずれにしろ、国としては、これらを利用することで、消費者自らが食生活の問題に気づき、行動するだろうと考えているようですが、そんなに簡単ではないですよね。

 

ひろこ
ひろこ
今回は、日本のフードガイドの紹介のようなBlogになってしまいましたね😅
正直、食事バランスガイドを正しく使いこなすのはハードルが高いです。
料理をする、加工品の製造工程をおおよそ把握している、重量把握ができる、などの技量がないと難しいと思います。

食事には興味があって、正しい知識を身に着けたい方は、まずは、ご自身の食べている食事を知ることから始めることをお勧めします。

ご相談お待ちしております!

 

【参考資料】
文部科学省 HP
厚生労働省 HP
農林水産省 HP
『月刊フードケミカル』2016年9月号